子育てと仕事の両立
シングルマザーが抱えるジレンマ
離婚後の女性が感じる大きな問題のひとつとして、仕事と子育てとを、どうバランスづけていくかということがあります。子供が小さければ小さいほど、母親として接する時間を持ちたいと思う反面、経済基盤を作るためには働くために時間を割かざるを得ない環境にある中で揺れ動くこともしばしば。子供には栄養バランスのとれた食事を与えたい、夜寝る前には本を読んで聞かせてやりたい、休みの日には一緒に遊んでやりたい、と思いながら現実は仕事を終えて保育園に迎えに行って家に帰り着いてからの家事は、まさしく時間との戦いで食事作りも本読みも思うようになりません。また、たまの休みはまずは自分の体をやすめたかったり、平日にできない家事をこなすために時間をとられて親子でのんびり遊ぶというのはなかなか難しいのが現実です。その結果、できなかったことがストレスになってしまって子どもに対して後ろめたく思ったり、何のための休日なのかと悩んでしまうのです。
手抜きもあり
でも考えてもみてください。 私たちに与えられているのは平等に1日24時間だけなのです。その時間内に働くこと、子育てをすること、家事をすることのすべてを完璧こなすというのは土台不可能な話です。特に、離婚をするまで働いた経験の無い人であれば、生活のリズムが大きく変わるわけですから、まずは親子ともにそのリズムに慣れることが最優先で、そのなかから自分たちの生活スタイルを作っていかなければならないのです。だとすれば、当面は生活に慣れることだけを考えればいいと思いませんか?そして、慣れてきたら次に何を優先すればいいのか、つまり食事作りが大事か、出来合いのものを買ってきても楽しく食べる時間を優先するのか、食事は毎食丁寧に作らなくても、寝る前の時間をゆったり一緒にすごして本読みをするのか、などなどどれかに絞っていけばいいのです。
毎日何もかもきちんとこなさなくても、あるいは毎日1つのことだけ大切にしなくても、日替わりで優先順位を替えてみるというのも方法のひとつです。これは考えてみればシングルマザーだからこそできる自由度かもしれません。ご飯作りに時間をかける日もあれば、コンビニ弁当を食べても親子でゆっくり入浴して一緒にお布団に入っておしゃべりするのがメイン行事の日があっても良いわけです。その積み重ねが生活になるのですから、1日1日ごとに成績をつけるのではなく、子育て期間トータルで考えて、母と子の生活を楽しんで、母と子が笑って暮らせれば、それがとても幸せなことと思えるはずです。
子供を家事に巻き込んで
子供は成長していくのです。一生手がかかるわけではなく、やがて休みの日も母親とすごすより友達と過ごすことを楽しみにしたり、忙しい母親に変わって食事の準備をしてくれるようになるのです。そうなれば、寂しく感じもするけど、小さいときの大変さがうそだったように楽になるわけですから、子供が小さいうちは「大変」を「楽しい」におきかえてしまいましょう。
そうそう、なかには小さいながらもお手伝いをしようとする子もいますね。小さな子供が手伝うことでかかる手間は、やがて優秀な家事作業のアシスタントになると信じて、一緒に家事を楽しむくらいの開き直りの気持ちを持つのだと思ってください。そうはいっても、子供のやることはお手伝いと遊びの区別がなかったり、お母さんに余裕がなければ、ついイライラしがちかもしれません。「良いお母さん」になろうとすることと時間の無さの狭間でストレスを感じやすい気持ちもわかります。そういうときはこれも日替わりメニューで考えて、「徹底的にお手伝いしてもらう日」を作ってしまってはどうでしょう?母と子で楽しく遊ぶ、くらいのつもりで子供にお手伝いを体験する日にするわけです。遊んでいると思うことで、ちゃんとできなくても割り切れると思いますから、存分に楽しんで子供に家事を覚えさせてしまいましょう。
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